2018年9月2日超音波観察装置 エコー初心者セミナー開催報告
- 開催
- 2018年9月2日(日)
- 講師
- 坂本 哲也 先生
平成30年度4回目、通算13回目となる『超音波観察装置 エコー初心者セミナー』が開催されました。今回は通常の開催とは違い、肩関節に特化した『特別セミナー』として実施いたしました。
さて、今回のセミナー講師を務めて頂くのは、日本超音波骨軟組織学会(略称JSBM)の元理事であり、学会の認定講師である坂本哲也先生です。
坂本先生はJSBMの立ち上げに携わられた先生であり、早くに柔整にとって超音波の必要性を感じ取られ、長きにわたり超音波スキルの研鑽に務めてこられている先生です。そのエコースキルはJSBM理事の中でもトップクラスであり、坂本先生の元でエコーの修業をされた先生も数多くいらっしゃいます。
さて、今回の坂本先生の講義では、まず肩周辺の解剖画像を復習しながら、実際に先生の院に来院された患者様の症例を数多く解説して頂きました。
患者様来院の様子から、理学所見を取りエコー観察をし、その後の経過観察の画像を時系列でご紹介頂きました。
鎖骨の複雑骨折では実際のMRI画像と見比べながら,その他の画像観察装置との画像の成り立ちの違いや、エコー画像の特性による画像の見え方、読影方法、陥りやすいミス等の話も面白く、今後超音波を使用していく際に大変参考になるお話を頂きました。
休憩10分をはさみ、講義の後半ではJSBMで推奨している肩の検査のルーティーンについての講義を頂きました。前方、側方、後方からの検査姿位やプローブの角度、練習方法と、実際に坂本先生の院のケースによる検査姿位等を実際にご紹介頂きました。
後、検査をする際の悩みについて事前に頂いていたお声から、坂本先生流のタイプ別解決策をご紹介いただきました。初心者から頻繁に使われている方まで、習熟度や悩みのタイプ別に分類して解決策を提案されていた為、先生方は今やるべきことが明確になったのではないでしょうか。
また、当日の参加者からの質問にも持ち合わせた画像などを使いながら丁寧に対応いただき、また、坂本先生の元で修業されている川村大貴先生(JSBM評議員)にも混ざって解説いただくなど、内容が充実したエコーセミナーとする事が出来ました。
閉会後に於いても、数多くの受講された方が残られ、坂本先生や川村先生に分からない描出法を質問したり、今後の研究方法を相談されたりしている姿が見られました。
また、ショールームに展示されている新機種の説明などを求める方もみられるなど、今回も大盛況に開催を終える事が出来ました。
次回の開催は、未定となっております。
これまでの実施内容や取り組み方を再検討させていただき、今まで以上により柔整師の皆様の役に立てるエコーセミナーを立案してまいりますのでご期待ください。
ご来場者様によるご感想
いただいたご感想の中から一部のみご紹介させて頂きます。
- 軟部損傷には必要なものだと感じました。
- 基礎を学ぶことや確認作業が出来てとても良い時間でした。
- 本日は大変に勉強になりました。もう少し時間があれば実技を教えてほしいです。
- 実際の臨床の画像を使用し、損傷の部位や状態を分かりやすく説明して頂けました。
- 普段、肩関節を見る事が少なかったので、細かく傷病ごとに教えて頂きとても勉強になりました。
- 症例とリンクさせながら見るべきところを知れたので、今後の臨床で役に立たせたいと思いました。
- 坂本 哲也(サカモト テツヤ)先生
- 接骨・鍼灸こうふく 院長
- 資格
- 柔道整復師、鍼師、灸師、按摩・マッサージ・指圧師
- 一般社団法人日本超音波骨軟組織学会(略称JSBM) 学会認定講師
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